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・各項目の記載の方法が分かるようになる!
必ず分かる貸渡実績報告書の書き方
手引きをダウンロードしてみたものの、イマイチよく分からない。
そう思われた方も多いのではないでしょうか?
この記事では、手引きだけでは足りない部分を中心に解説していきます。
これで必ず、貸渡実績報告書の書き方について理解して頂けるはずです。
専門家でも苦戦した
行政手続には日々、慣れ親しんでおりますが、ぶっちゃけ、私もはじめて見たときは「???」と分からないことがたくさんありました。
実務を通じて得た知識をもとに、歯がゆいところにメスを入れていきます。
専門用語をやっつける
ズバリ、貸渡実績報告書が書きづらいのは専門用語だらけだからです。
あとは、言葉の定義があいまいでどう捉えて良いか分からない。
手を止める原因の99%はこれでしょう。
と、言うことで各項目に書くべき数字を明らかにしていきます。
お悩みの項目を是非確認してみて下さい。
使用の本拠
運輸局の手続で頻繁に出てくるこのワード。
ズバリ、車両を管理している事務所や営業所等を指します。
例えば、事業所が本社しかない場合は「 使用の本拠 = 本社 」となります。
つまり、本社以外に事務所や営業所がある場合にだけ考えれば良いです。
あってはいけませんが、車両ごとの本拠が分からない場合、車検証を見てみてください。
その車両の本拠がどこか書かれています。
もし、実態と違う場合は、変更手続をしておきましょう。
事務所数
これは、上で解説した「使用の本拠」となっている事業所の数を書きます。
貸渡を行っている車両の車検証をずらーっと並べて、「使用の本拠」に書かれている住所の種類を数えてみてください。
その種類の数が「事務所数」に該当するものです。
ちなみに、その「使用の本拠」を管轄する運輸支局ごとで分ける必要があります。
愛知運輸支局管轄の使用の本拠のものと岐阜運輸支局管轄の使用の本拠のものを混ぜてカウントしてはいけないということですね。
車両数
年度末(3月31日)時点の車両数を記載します。
「事務所別車種別配置車両数一覧表」の「第4四半期」の合計欄と一致してなければいけません。
これもあってはなりませんが、年度末の車両数が分からなくなってしまった場合。
これも車検証の「初度登録年月日」を確認しましょう。
3月であれば、実績報告に含める必要があり、4月であれば、翌年度の報告分になります。
延貸渡回数と述貸渡日車数
「延貸渡回数」と「延貸渡日車数」は、もうちょっと平たく言えば貸した総回数とその総日数です。
A車を1回貸して7日間貸していたら、延貸渡回数1と延貸渡日数7を計上します。
この形で積み上げて計算していきます。
なお、回数に関しては「貸渡簿」をもとに計算できますが、日数は保存義務書類から割り出せません。
「貸渡簿」に付記する欄を設けて日頃から日数を計算しておく等、工夫することで報告時の手間を省略することができます。
延走行キロ
「延走行キロ」は「貸渡簿」に記載の「走行キロ数」を計算したものです。
正確な記録のため、年度をまたぐ貸渡を行うときは、お客様に事前に通知するなどして、ご協力を得る必要があるでしょう。
総貸渡料金
「総貸渡料金」も「貸渡簿」に記載の「貸渡料金」を合計したものです。
こちらも「延走行キロ」同様、年度をまたぐ際は注意が必要でしょう。
その他、税込・税抜に関する点はどちらかで統一されておれば問題ないと考えます。
但し、予め提出先の運輸支局に確認されることをお勧めいたします。
まとめ
いかがでしたか?
貸渡実績報告書の記入でお困りになるであろうポイントを解説してみました。
提出期限等、全体のルールについては次の記事でご紹介していますので、併せてそちらもご確認くださいね。
今回もご覧頂きありがとうございました。
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